遅れている日本の腰痛治療

私が臨床に出てから年月が経ちますが、腰痛はこの新はり治療をやるようになってからも分からないことが多い症状です。
結論から述べますと、

腰痛をはじめとする数々の症状の原因は、一人一人違う

という事です。
腰そのものに問題がある人もいれば、首に問題があって、腰痛をひきおこしているひともいるし、脳の異常が腰痛を引き起こしている人もいます。

似たような原因の人がいたとしても個々に違うのです。
その原因を追究することが出来るのが、微細な筋肉反射テストであり、この新はり治療によって回復力を向上させることが出来るのです!!

治療院勤務時にいろいろな患者さんを診てきて、数々の疑問が出てきました。院長紹介でも記載しましたが

  • なぜ、同じ変形なのに痛みがでる人と、そうでない人がいるのか?
  • 同じ症状がまた出てきてしまうのはなぜなのか?1回で症状がなくなる人との違いは?
  • マッサージをしてもまた筋肉が硬くなってくるのはなぜなのか?
  • 画像での診断箇所と痛む箇所が違う場合がある。
  • 変形が治らなくても保存療法で痛みが軽減する人がいる。
すべり症

[check]神経が圧迫しているから痛い。

[check]骨盤がずれているから痛い。

[check]軟骨がすり減っているから痛い。

[check]椎間板が潰れているから痛い。

[check]使い過ぎて筋肉が疲れて痛くなる。

かつて整骨院に勤めていた時に、私も患者さんに説明をしながら疑問を感じていたことを覚えています。

上記の説明は、全て間違いです!!

欧米の医療現場では、このようなことは数十年前から言っていません。
日本の医療は、海外に比べて遅れているのです!!

以下に日頃よく言われている5つの間違った腰痛の原因について記載していきます。

神経を圧迫しているから痛い!?

神経の圧迫と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、椎間板ヘルニアでしょう。椎間板の髄核が飛び出し、脊髄神経を圧迫して痛みが出るものだと思われていました。

ところが、この説明はもう時代遅れです。

ヘルニア

OA
      
左図を見ると確かに飛び出した髄核が神経を圧迫しています。

この画像を提供して下さった患者さんは、牽引、電気療法、温熱療法を受け、鎮痛剤やシップをもらっていたそうですが、改善は見られなかったそうです。

右図の画像は、OA(変形性膝関節症)の患者さんの左膝のレントゲン画像です。正座が出来ず、階段昇降がきついそうです。

  • 軟骨が磨り減っているから痛い。
  • 骨がぶつかって痛い。

のだと説明を受け、

  • 老化現象

なのでうまく付き合うようにとのことで、シップをもらって、数回ヒアルロン酸を注射をしたが改善は見られませんでした。

ここで様々な矛盾が出てきます。

  • 構造的に変化がないのに、日によって痛みの強さが違う。
  • 両側変形しているのに片側だけ痛い場合がある。
  • 画像診断と実際痛い箇所が異なる場合がある。
  • 風呂上がりなど、温めると痛みが軽減する事が多い。
  • 変形が治らなくても、保存療法で痛みが軽減する場合がある。

レントゲンを撮り

[check]背骨が変形しているから

[check]骨のトゲがあるから

[check]骨密度が低いから

あたかも痛みの原因を老化現象による骨の変形とされるご高齢者
が多いと思います。

しかし、研究データによれば、腰痛のピークは30代40代であり、それ以降は徐々に少なくなっていくのです。

腰痛の年齢別分布

老化による骨の変形が痛みの原因であれば、年代があがるごとに患者数が増えるはずですが、グラフを見ても分かるように、そうではないようです。

すなわち、骨の変形は、みなさん歳をとれば白髪やシワができるのと同じように、単なる老化現象にすぎず、そのことが痛みの直接的な原因ではないのです。

神経が圧迫されて痛いということについては、

[check]生理学的に痛覚神経を圧迫しても痛みは生じず、麻痺が起きます。

言い換えると、
[check]強い圧迫がある場合、麻痺が起き、痛みを感じなくなります。

例えば、足の裏にもたくさんの神経がありますが、体重200㌔の人が立ってもシビレは出ません。

神経を圧迫している時は、その神経支配領域の運動性が低下します。
「足が地に着かない。」「足が重い。」などの自覚症状を感じるのはこのためです。