日本の病院医療の惨状

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歳だからという根拠のない言い訳

日本の病院医療は、症状を病気と捉えて様々な疾患を作り上げていきます。
そして、整形外科や他の医療機関で、色々な傷病名を付けられて、

「歳だからうまく付き合いなさい。」

と言われたことがある方がたくさんいらっしゃると思います。
これは言い逃れのための説明です。つまり、理由が分からないことへの言い訳です。

例えば、70歳の方がいます。歳が原因で症状が出ているならば、70歳の方は全て同じ症状が出なければなりません。
また、腰痛症状があったとして、これが年齢からくるものであるならば、もう「その腰痛症状は治らない!!」ということになります。
痛みが出ているということは、身体が治そうとして反応しているということです。治癒力が高まっている証拠ですから、むしろ良いことなのです!

「歳だから」という説明には、医学的な根拠が全くありません。

テレビCMや色々な広告などで、「年齢と共に・・・」等と言った文章を聞いたり目にしたりしますが、時代遅れであり、日本の病院医療が欧米諸国に比べて遅れていることを象徴しています。

病院、整形外科もそうですが、色々な治療院で、抱えている症状に対して年齢の事を言ってきたら、そこの病院や治療院は信用しない方がいいと思います。


近年、様々な病名が付けられて、患者さん自身が混乱しています。私たちも「何それ?」という名前が増えています。
これらは全て、原因が分からないことへの言い訳です。

喜びの声

この方は、耳が聞こえづらくなって、病院へ行ったそうです。そこで言われたのが、

これはもう歳だから治りません。老人性難聴です。

ということだったそうです。

その時にこの方が思ったことが、「死への準備が始まったのかなと思った」
と。
軽々しく年齢の事を口にするものではないということを教えられました。原因が分からないことへの言い訳をして薬を処方して症状だけを消そうとする、日本の病院医療の実情です。

間違ったことを言われたために、余計に不安が増し、状態が悪化してしまう事がたくさんあります。

この方の問題は中大脳動脈の血行不良でした。
そのためにこの血管が栄養を与える脳の領域に脳梗塞の状態が起こっていました。栄養が行き渡るまでに時間がかかっていたのです。

その異常が解消したために、聴覚が回復してきました。

その後数回の治療で聴覚が改善して、私との会話もゆっくり話せば普通に出来るようになりました。

薬は身体を治してはいない

日本の病院医療では、入院患者に対し、解熱剤、鎮静剤、抗生剤、鎮痛剤、栄養補給のための点滴、その他のさまざまな薬剤で、呼吸や心拍数、酸素飽和度などの数値を基準の数値にしているだけの対症療法しかしていません。

つまり、身体の不調を訴えた場合に、「正しく診断する方法」や「治す方法がない」のです。

発熱した患者がいたとします。
ここでは高温下ではない所で発熱した場合の話をします。

日本の病院医療では検査の結果も待たずに、真っ先に正常体温とされている36℃代に下げるための手段を選択します。鎮静剤抗生剤解熱剤の投与です。

  • 鎮静剤:脳の機能を麻痺させて、運動、知覚、自律神経の働きを抑えてしまいます。 この作用により、眠くなったり、ボーっとしてきます。
  • 抗生剤:細菌を死滅させる薬です。体内には、十数種類にも及ぶ常在菌が生息しています。これらの常在菌が、生命の恒常性を維持しようと働いています。これらの正常な細菌も全て殺してしまいます。それにより、ホメオスターシスは崩されます。
  • 解熱剤:熱を下げるということは、白血球の働きを抑えて、異常に増えた細菌類を増やすことになります。

お分かりと思いますが、薬剤の投与は、身体のホメオスターシスを全く無視している対応です。

症状を消すことが治ることではありません。
現在では、解熱剤などを出さない医師の方もたくさんいらっしゃいます。

発熱しているのは、血液中に細菌やウィルスが入っているためで、それを身体が排除しようとしている反応です。治そうとして体温を上げています。セットポイントと言って、適度な体温が身体の中で決められ、その体温まで上昇します。この時、震えてくることを経験された方がほとんどだと思います。筋肉の震えによって、熱を産生して体温を上げようとしているのです。
せっかく上がろうとしている体温を下げるという方法を取っていたら、体内の異常に増えた細菌、ウィルスを排除出来なくなってしまいます。

※高温下で発熱した場合は、「うつ熱」という状態になり、セットポイントは変化しません。どんどん体温が上昇してしまいますので、外部から熱を冷ます手段が必要となります。

ほとんどの場合、3日~7日もすれば正常体温に下がってきます。

発熱症状だけではなく、様々な症状には全て意味があります。
その全てが身体を治そうとしている反応なのです。

その症状だけを消すことだけをしていても治ってはいかないのです。
延々と症状との追いかけっこが続くだけです。むしろ、感覚をボカされてしまって、異常に気付かない身体になってしまう可能性があります。

このことが理解できるだけで、身体の回復力が向上していくのです。
つまり、
治すのは治療家ではなく、患者さん自身の身体なのです。

無論、薬は身体を治してはいません!!
余計に機能を低下させています。
一人一人の治癒能力を最大限に引き出すことが、治療家の役割であり、この新はり治療の目的です。