治療の流れ
1 基本的な箇所の診断
最初に、望診と言って、離れた位置から身体の異常箇所を大まかに調べていきます。
ここで全てが終わるわけではありませんが、この後に患者さんに聞く自覚症状と一致しているかをチェックします。
2 問診(自覚症状等をうかがいます。)
自覚症状や過去の病歴や手術の既往などをうかがいます。
その間も離れた位置から身体をチェックしています。
3 細かい箇所の検査と動きのチェック
この検査が、新はり治療では最も大事な行程です。
微細な徒手検査により、細かく異常箇所を検出します。
この時に使う検査法が、筋肉反射テストです。
頸椎の動き
頸椎は、脳からの命令が下りてくる最初の脊髄が守られている箇所です。ここに異常がある人が大変多く、頸椎の動きが改善するだけでかなりの異常が回復するケースが多いです。
特に頸椎1番は、後頭部と繋がっている最初の脊柱椎骨です。毎回必ず異常が出ているので、必ずチェックします。ここだけを調整して終了する治療家もいるくらい重要な箇所です。
全体に左右へのねじれ、部分的な動きの引っ掛かりを調べていきます。
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肩関節の動き
肩こり、肩痛、五十肩など、肩周りの症状を訴えてきている方はここをチェックします。
写真の女性は、肩関節の外転動作(横からの挙上動作)がきつくなっています。
これにも様々な要因が絡んでおり、「頸椎の動き」「鎖骨の微細な骨折」「胸椎の微細な骨折」を初めとして、腰椎や仙骨、脳の血行不良なども原因となります。
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腎臓触診
腹部内臓は、肺、心臓、消化器(食道、胃、小腸、大腸)、生殖器、肝臓、脾臓、腎臓を調べていきます。
写真の女性は、腰痛を訴えているので、特に腰椎が関係している腎臓や消化器は、チェックします。種々の臓器は、回旋、収縮拡張の動きを常に繰り返しています。その動きが偏った際に身体に異常反応が出てきます。
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足踏みによる関節の動き
下肢を挙げた時に痛む、フラつく、重いなどの状態を調べ、股関節や膝関節が緩んでいるかどうかチェックします。
この女性はこの時は下肢全体が重く感じていました。股関節弛緩、脊柱の不安定感からくる
筋力低下が見られました。
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ヘルニアによる筋力低下
ヘルニアによる症状は、「筋力低下」「シビレ」「麻痺」です。痛みがあるとしたら、それはヘルニアとは別の原因です。
特に下肢の力をみることで、ヘルニアをチェックできます。但し、ほとんどの方が椎間板のヘルニアはありますので、特別心配することはありません。
椎間板は椎骨のクッションになっているもので、ヘルニアを起こすために存在しているものといっても過言ではありません。
近年、ヘルニアの80%近くは、半年くらいで自然回復するということが言われるようになってきました。
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4 原因の特定
異常箇所が数か所、十数か所とたくさん出てきます。たくさん出るということは、それだけ回復力が高く、改善が期待できるという事です。
「身体に異常がある」ということは、「身体が正常になる」ということです。
その異常箇所の中のどこが原因となっているかどうかを特定します。
日によっても、人によっても違います。
5 刺鍼(ベッドにうつ伏せになっていただきます。)
刺鍼時間は、15秒くらいです。
生命体は、正しい刺激であれば、数秒で確実に変化していきます。
6 治療前との比較(変化をみていただきます。)
モーションパルペーション
肩関節の動きが明らかに変化しています。頸椎や胸椎が締まってきて動きが出てきたという事です。
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足踏みチェック
下肢も軽く上がってきています。背中の関節がしっかり締まって動き出しています。
つまり、ヘルニアというのは改善していくという事です。
手術や投薬などをして、余計に改善しにくくしてしまっている方がたくさん来院されています。
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脳、頭蓋骨のチェック
頭蓋骨も呼吸と共にきれいに動き出しています。眼がハッキリしてくることが実感できるかと思います。
これが、脳の血行不良が改善して、正常になろうとしているサインです。
脳の機能低下や脳梗塞についても、回復力がある限り改善していきます。
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注意事項を説明して、終了となります。