立位・歩行困難

膝の痛みなどの関節痛により、歩くことが困難になる方が非常に多くなっています。
あるいは歩けても膝が伸びない、痛くなるなどの症状をお持ちのかたが多いと思います。

ただ、歩けなくなってしまうのは、足だけの問題だけではありません。調べてみると、背骨の圧迫骨折骨盤が衝撃によってダメージを受けた場合によるものがほとんどです。

骨密度が低下して細かい圧迫を受けて、それが原因になっていることがほとんどです。
レントゲンやMRIの画像には写らないレベルの細かいものです。

筋肉反射テストによって、微細な圧迫を見つけ出して新はり治療による後頭部への刺鍼でたちまち回復へ導かれます。

  • 臨床例
    主訴:転倒により骨盤部を打撲し、歩行困難になる。(千葉県出身 96歳女性)

骨粗鬆症により脊椎の圧迫骨折が全箇所。頸椎から仙骨に至るまで、すべてに骨折発見。股関節、骨盤の微細骨折数か所。
脳の萎縮、頸椎の左回旋。

右天柱に刺鍼。
刺鍼後、支えられながら少し歩けるようになる。治療後、昼寝を1時間程して、それまで誰かに支えられなければ立てなかったのが、いきなり一人で起き上がりトイレにスタスタと歩いていき、家族がビックリしたようです。

人間の治る力の凄さを初めて知った症例です。トップにも掲載しましたが、年齢は関係ないことを確信しました。

  • 臨床例2
    主訴:立位・歩行困難。支えられないと立てない、歩けない。
    (青葉区在住 80代女性)

手術の既往が多数。婦人科全摘、胆のう全摘。盲腸全摘。
薬もかなり強いものを服用しており、これが全身にあちこち痛みを出すものと判明。
頸椎左回旋、頸椎から仙骨まで全ての椎骨に骨折の反応あり。
股関節、膝関節、仙腸関節まで弛緩。
MRSAの感染による下地があり、これが原因と判明。

後頭部中心に刺鍼。
うつ伏せになるのも何人かで支えながらであったのが、刺鍼後、一人で起き上がり、支えなしで歩行。階段も一人で降りて行かれました。